今日の花は「クロユリ/黒百合」です。
花としては非常にミステリアスな色をしています。
釣鐘の形をした花が下向きに咲くのが特徴。
和名:クロユリ(黒百合)
学名:Fritillaria camtschatcensis
英名:Chocolate Lily
科属:ユリ科バイモ属 高山植物の多年草
別称:エゾクロユリ(蝦夷黒百合)
花色:褐紫色
原産:日本中部以北、千島列島、ロシア連邦のサハリン州、カムチャツカ半島、ウスリー地方、北アメリカ北西部に分布。高山帯の草地に生える。
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日本で最も有名な生息地は石川県の白山で、室堂周辺などに大量に群生しているのが見られます。また石川県の「郷土の花」でもあります。
「クロユリ」と言っても、北海道の低地に自生する「北海道型」と、本州中部の高山に自生する「本州型」の2種類が存在し、花姿などが若干異なります。
●北海道型の花期は4月-5月。
草丈が50cmほどの高さになり花数が多く、花色は黒に見えるほど濃い暗紫色で、雄しべの葯(やく)が開くと真っ黄色の花粉が現れ、花びらとのコントラストが非常に良く印象的です。
一般的にクロユリというとこちらを指し、今回ご紹介させて頂いたのも、この北海道型です。
●本州型は花期は7月頃。
草丈が15cm-30cmにおさまり、花は2-3輪しか咲かせません。
花色は全体的に緑がかっています。
北海道型と区別するために、「ミヤマクロユリ」と呼ばれることもあります。
花びらが重なって咲く八重咲き(重弁花型)や黄色い花を咲かせるキバナクロユリが知られています。
え、もう“黒”ユリじゃないし。っていうね。
チョコレートDARSが百円ショップでは9個入りに再編成されていることぐらい矛盾を感じちゃいます。
なんと、英名は奇しくも「チョコレート リリー」。
ちなみに、アイヌ料理では鱗茎を米と混ぜて炊いたり、茹でてから油を付けたりして食されるそうです。樺太では乾燥させて保存し冬季の料理に用いられました。
花言葉は「恋」「呪い」
花言葉も二面性があって、怪しさが漂います。
映画「スノーホワイト」でシャーリーズ・セロンが演じる鏡の魔女、もしくは、映画「ブラック スワン」でナタリーポートマンが演じる黒鳥の方を連想してしまいました。
草花系男子の皆さん、
美しい女性には
くれぐれも
ご注意を。