【訃報】
去る9月12日に、2代目小西陶古(本名 小西光江)が91歳の生涯を閉じました。
ここに故人が生前中賜りましたご厚誼に対し、遺族一同心よりお礼申し上げます。
現役を退いて長くなりますし、晩年は入院しておりましたので店に居ないのが当たり前のようになっていましたが、やはりいざ亡くなったとなると、改めて一つの時代が終わったんだなと、秋風もより一層寂しく感じますね。
良く喋るばぁさんでした。
口は悪いですが、とても愛情の深いばぁさんでした。
「努力せんやつはダメじゃ」
それが口癖でした。
女性の当主として窯元を切り盛りしていくには、どんなにか悔しい思いや歯をくいしばることも多かったんだろうと思います。
「まぁ一杯(お茶)飲みんせぇ」
彼女につかまり、話に付き合わされ、帰ろうにも買わなきゃ帰れなくなった、気の毒なお客様も沢山いらっしゃるかと思いますが、思い出していただけたらこんなに幸せなことはありません。
災害の多いこの時代に、孫や曾孫に見守られ生涯を閉じたこと、順当に命が巡っていることに、不謹慎ではありますが大変有り難いことだとも感じております。
彼女が守ってきた窯をこれからも末永く引き継げるよう、家族、従業員一同、日々努力してまいります。
略儀ながら 謹んで右ご通知申し上げます。