今日の花は、あの、世にもおぞましい(笑)サスペンスドラマにも出てきたことがあるはずの有名な花「鳥兜/トリカブト」でございますよ。


今日の花「鳥兜(トリカブト)」
学名:Aconitum
科属:キンポウゲ科トリカブト属
英名:monkshood
花色:紫、白、黄色、ピンク
ドクウツギ、ドクゼリと並んで日本三大有毒植物の一つとされます。
名の由来は、花が古来の衣装である鳥兜・烏帽子に似ているからとも、鶏の鶏冠(とさか)に似ているからとも言われます。
英名の”monkshood”は「僧侶のフード(かぶりもの)」の意。
ヨーロッパでは、魔術の女神ヘカテーを司る花とされ、庭に埋めてはならないとされているようです。
恐ろいですね。。。
また、ギリシア神話では、地獄の番犬といわれるケルベロスのよだれから生まれたとも言われています。
き、汚い。。。
塊根を乾燥させたものは漢方薬や毒として用いられ、烏頭(うず)または附子(生薬名は「ぶし」、毒に使うときは「ぶす」)と呼ばれます。
そう言えば、小学校時代に知った狂言の演目で「ぶす」というのがあって、最初聞いた時は「ブサイク」な人の話のことかとおもしろ半分に思ったりしたものですが、
意外や意外、これはトリカブトの中毒で神経に障害が起き、顔の表情がおかしくなったことか来たという説もあるとかで、無関係では無さそうです。
さて、そんなトリカブトを生けた花器をもう一つご紹介します。

お玉のような形をした掛け花入れです。


中にはカニの置物を利用して花を固定しています。

有毒とは知らず、花に魅せられて寄って来たカエルが一匹。

上の穴にも水を入れて花を生けられるようになっているので、色々と変わった生け方が楽しめます。
さ〜て、この花器も備前焼まつりで売れるといいなぁ〜っと。
「まつり」まであと2週間です!