今日の花は「雲南緑花アツモリソウ」です!
以前に「クマガイソウ」というのをご紹介して、その時に是非一緒に憶えて頂きたいものとして「アツモリソウ」も紹介しました。
皆さん、憶えてますか?
過去の投稿はこちらから→「今日の花*クマガイソウ」
一般に「アツモリソウ」と言うと、赤い色の花のイメージが強いようで、
「え?これがアツモリソウ?」と、不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。
今回ご紹介するのは、名前にもある通り、中国の雲南省地域に自生しているヘンリーと言われる種です。
花はやや小型ですが、一茎多花性の緑黄色のきれいな花を咲かせます。
科属:ラン科アツモリソウ属 多年草
学名:Cypripedium henryi
以下、Wikipediaより抜粋。
栽培目的で乱獲されることが多いラン科の中でも、最も激しく乱獲、盗掘される種類である。そのため、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(平成四年六月五日法律第七十五号)にもとづき、1997年に「特定国内希少野生動植物種」に指定されるに至った。現在では環境大臣の許可をうけた場合などの例外を除き、採集等は原則禁止である。違反した場合、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処せられる。
ちなみに「特定国内希少動植物種」を栽培することは禁止されていない。販売・購入についても、国内希少動植物種は原則譲渡禁止だが、特定国内希少動植物種の場合は無菌播種などによって人工的に増殖された個体は、環境大臣及び農林水産大臣への届け出をした者であれば販売、頒布等の業(特定事業)をおこなうことができる。また、譲受け等をする者(法人である場合にはその代表者)は届出業者に住所氏名を提示し、書類記録を提出してもらえば譲受け等をすることができる。
近年までアツモリソウ類の無菌播種はきわめて困難とされていたが、培養に必要な特殊条件(培地の無機塩濃度の減量、暗所培養、種子および苗の低温処理、未熟種子の利用または長時間の洗浄処理、種類によっては微量の植物ホルモンの添加、等々)が解明され、現在は大量の苗を生産することが可能になっている。一部の業者は園芸的にすぐれた個体同士の交配育種も進めており、今後は園芸植物としての発展が期待される。
ただし北方寒冷地の植物であるため、暖地での栽培は20℃程度以上に気温が上昇しないよう栽培に適する温度を維持する必要がありきわめて困難である。
なお、人工増殖によって標準個体の価値は相対的に下がり続けているにもかかわらず、国産アツモリソウの盗掘は続いている。草原の管理放棄による植生遷移などが加わり、自然状態では存続が難しい個体数になってしまった自生地も多い。野生個体群の存続についてはますます楽観できない状況になりつつある。