今日の花は「ミツマタ/三椏」です☆
全国の三枝(さえぐさ)さん!見てますか!
詳しくは後ほど。

今日の花「ミツマタ/三椏」
ちなみに裏はこんな感じ↓
学名:Edgeworthia chrysantha
科属:ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木
花期:3月〜4月上旬
産地:中国中南部、ヒマラヤ地方原産
ミツマタは、その枝が必ず三叉、すなわち三つに分岐する特徴があるため、この名があり、「三枝」、「三又」とも書きます。
春を告げるように一足先に、淡い黄色の花を一斉に開くので、「サキサク」と万葉歌人はよんでいました。ここから、三枝(さいぐさ、さえぐさ)という姓の語源とされます。全国の三枝さん!見てますか〜!
樹皮には強い繊維があり、和紙の原料として用いられます。しわになりにくく高級で、 また虫害にもなりにくいので、1万円札などの紙幣や証紙など重要な書類に使われます。
紙幣以外でも、証書・地図用紙・コピー紙など各種の紙とその原料として幅広く使われています。
平安時代の貴族たちに詠草料紙として愛用された斐紙(美紙ともいう)の原料であるガンピも、ミツマタと同じジンチョウゲ科に属します。
「みつまた」が紙の原料として表れる最初の文献は、徳川家康がまだ将軍になる前の慶長3年(1598年)に、伊豆修善寺の製紙工の文左右衛門にミツマタの使用を許可した黒印状(諸大名の発行する公文書)です(当時は公用の紙を漉くための原料植物の伐採は、特定の許可を得たもの以外は禁じていた)。
また、ミツマタの名がついた小惑星(16731番)も存在します。
発見した佐治天文台のある佐治村(現在の鳥取市)名物の手すき和紙・因州和紙がミツマタを原料とすることにちなみ命名されました。
園芸種では、オレンジ色から朱色の花を付けるものもあり、赤花三椏(あかばなみつまた)と言います。
それはこちら↓
さすが園芸種だけあって人目を引く可愛らしさです。こんな柄のブローチがあったら可愛いですよね〜。
それでは最後に一句ご紹介。
「春さればまず三枝(さきくさ)の幸(さき)くあらば 後にも逢はむな恋ひそ吾妹(わぎも)」
柿本人麻呂