青備前について

今日は青備前特集です☆

「青備前」をご存知無い方のために、写真を載せておきます。こちら↓

青備前耳付香炉

コストがかかるため作る窯元も少なく、県外の方はまずご存じないのがこの青備前。

価格が高いので食器類に関してはデパートなどには出回らない、知る人ぞ知るこの涼しげで神秘的な色はファンも多いです。

備前焼の中でも青備前をコレクションされている方は、“通”と言ってもいいかもしれませんね。

ではなぜ、青備前はこのような“青”になるのでしょうか。

特別に釉薬を塗っているから?

いいえ、使っている土も同じです。

素地中の鉄分が冷却時の還元で酸化第一鉄(Fe2O)となり青灰色を呈す。云々、、、

と言っても、いまいち何のことやらという感じですよね。

昔は匣鉢の中や、入れ子になった品が、燃料の松の熾(おき)に覆われ 偶然出来ていました。

現在では匣鉢に入れ、焼成終了直前に「炭」を投入して作ります。

素地中の鉄分量、焼成温度、冷却還元雰囲気の濃度などによって水灰色から黒に近い濃灰色まで様々な色が出ます。

まぁ簡単に言えば、窯の中で空気があたらない箇所、還元(酸欠状態)で焼かれると青になるんです。

その反対で、酸化になるとオレンジ色になります。緋襷(ヒダスキ)が分かりやすい例です。

また、この方法とは別に、塩窯による青備前「塩青焼」というのがありますが、この場合は藁の跡がくっきりと発色しなかったり、色の風合いが全く異なります。

陶古では、塩を使わずに作っていますから、この様に多様な偶然性の美しさを持った青備前が生み出されます。↓

模様として出ているのは、藁を巻いた跡です。これはヒダスキと同じ手法です。

しかし、この青備前にはリスクがつきもので、全てがこの様に青備前と言えるほど青く焼き上がる訳ではないのです。温度調節の問題で窯によっても向き不向きがあります。

完全に酸欠状態(重ねた時に下の方に位置する、灰に完全に埋もれた状態)になった所は水色に近い青に。

酸素が少し入ってくると赤みを帯びた青色になり藁の模様が金色に発色することもあります。

酸素が多くなってしまえばもう完全に赤くなり、藁の跡も綺麗に発色しません。

奇しくも、この、もはや青備前とは言えないぐらい赤く出て来てしまうのが、その時によっては全体の半数以上を占める場合もあります。

青備前の湯呑みや茶碗は1つ作るのに場所をとるので頻繁に作れない、という意味はそこなんですね。

青と一口に言っても様々で、その時によって出ない青色もあります。これはいい!と思った時に買っておかないと、次にまた同じ色が出る保証は出来ませんし、誠に悩ましい色であります。

値段が値段ですので、茶碗や茶入れ、香炉といった茶道具に用いられ、普段使いの食器などでは作らないのが一般的です。

下のように藁の線が金色に発色するものは希少で人目を引く美しい色ですので、同じ青備前でも値段は高くなります。

金彩の入った青備前香炉と茶入れ

金彩の入った青備前香炉と茶入れ

はてさて、「備前は使い込むほどに色つやが深みを増していく」と言われますよね。

店員にそう接客されても半信半疑の方もいらっしゃるでしょう。

今回は、そこんところをこの青備前で証明して差し上げましょう!

どうぞ引き続き、お付き合い願います。

たまたま、欠けてしまったご飯茶碗の修復の依頼がありました。百聞は一見に如かず。良い機会ですのでご覧に入れます。

左が近年制作して未使用のもの。右が今回修復する約3年使い続けたものです。

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いかがですか!!!藁の跡の発色がオレンジと白という違いはあるにせよ、右側の茶碗は元々は左の様な地肌の色だったんです。

これほどの違いがこの数年で出てくるなんて、驚きですよね!

並べて見ると質感まで違うのではと思ってしまうほど。まるでシルクの様な上質な輝きをしていました。

あぁ、この色つや、実物で見て頂けないのが本当に残念!地肌は深みを増し、白いラインはそのままで、コントラストが見事な景色になっていました。

実際はもっともっと感動的なんだからっっ!

とだけは言っておきますね。

↑当店で煎茶湯呑み用に使っているぐい呑みも、なかなかの深みが出て来ています。

“備前は使ってなんぼ”ということをお分かりいただけましたでしょうか??

神はおっしゃいます。

「さあ!しまい込んでいる備前焼があったら今すぐ出してお使いなさい!」

「無いのなら今すぐ小西陶古に買いにいくのです!なに?もう閉店時間?ネットショップをご利用なさい!」

と。

首を長くしてお待ちしております。


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