今日の花は、「ヤマシャクヤク/山芍薬」です。
繊細で柔らかい透き通るように美しい白い花は、山野草愛好家にも絶大な人気があります。
おおらかな葉の付き方で、一輪だけでも充分な空間が広がります。
学名:Paeonia Japonica
和名の由来:山地帯に生え全体がシャクヤクに似ていることによる。
科属:ボタン科ボタン属、多年草
花期:4〜6月
分布:本州・四国・九州の落葉広葉樹林下などの山地帯に生える。石灰岩の地を好む傾向がある。
花は1つしか咲きません。しかも咲いてから3、4日しか保たず散ってしまいます。
数年かけて種が発芽し、その後の生長もゆっくりで、開花までにはかなりの時間を要すにも関わらず、です。美人薄命とはこのことですね。
絶滅危惧種Ⅱ類に指定されているほど希少でなかなか見ることが出来ない植物で、花を咲かせるのもたいへん難しいです。
主な原因は、薬用植物として渡来した一般のシャクヤク(芍薬)と同じく根茎に薬用成分が含まれていることによる乱獲がひとつ。
また、温暖化の影響を受けたブナ林などの広葉樹林が減少していることにもあります。
夏に葉を付け、冬に落葉するブナ林は、縄文の昔から日本人の生活を支えてきた、豊富な生物多様性が特徴。
ブナ林の減少により生態系が失われるのはもちろん、災害の発生など人間社会にも大きな影響があるそうで。。。
と大きく話がずれるのでブナ林については割愛させていただきますが。
ヤマシャクヤクは一度咲けば多年草で太い根茎をもち、地中深くまで伸ばすために土砂崩れにも負けないほど、そう簡単には抜けない琢磨しい一面もあります。
重要なのは、そんな貴重な花がうちで咲いたということなんです!♪
ちなみに、花言葉は「はにかみ」。
これからは理想の女性像を「まぁ、ヤマシャクヤクのような人、とでも申しましょうか〜」
と答えることにします。
はたして理解できる人はいるのか。
それではまた次回〜